耳鼻科　岡山県岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科　中耳炎専門サイト

中耳炎で鼓膜切開（こまくせっかい）をしないと治らない訳ではありません。

ただし、鼓膜切開をした方がいい場合があります。

中耳炎には大きく分けて痛くなる「急性中耳炎」と痛くない「滲出性（しんしゅつせい）中耳炎」があります。

急性中耳炎の場合、鼓膜（こまく）が赤いだけでなく、耳の奥に膿（うみ）が貯まっているなら鼓膜切開をした方がいいです。膿は外に出ていくと体が楽になり痛みが急激におさまり、熱も下がります。大人の方のイメージでいうと「ものもらい」が腫れてると痛いけど、はじけて汁が出てしぼむと痛みが軽くなるという感じです。

滲出性中耳炎の場合、鼻水をコントロールすると耳から鼻に「耳管（じかん）」という管を通って耳の奥に貯まった水（体液）が抜けていくのですが、なかなか耳の奥に貯まった水が抜けていかない時に鼓膜切開をすると耳の奥から水が抜けて早く耳の奥がきれいになりやすくなります。

ただし、急性中耳炎にしても滲出性中耳炎にしても鼻水が出っぱなしだと鼓膜切開をしてもまた膿や水がたまりやすくなるので、鼻水のコントロールは耳鼻科でしっかり受けるようにしましょう。