耳鼻科　岡山県岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科　中耳炎専門サイト

中耳炎では難聴がない場合もありますが、難聴がおこることが多いです。

ただし、難聴がおこる原因によって治療の方針が変わります。

ここでは、「滲出性（しんしゅつせい）中耳炎」と「慢性中耳炎」について説明します。

滲出性中耳炎では耳の奥に水（体液）が貯まることで耳栓をしたような耳がつまったような聞こえにくい感じが起こります。お子さんに多いです。鼻水が出ていることも結構あり、耳の奥の水が耳管（じかん）という管から鼻にぬけていくようにするためにも鼻水の管理は重要です。また、この滲出性中耳炎が続くと悪化して「癒着性（ゆちゃくせい）中耳炎」となり逆に難聴が目立たなくなったりすることもあるので注意が必要です。さらにこの癒着性中耳炎が悪化すると「真珠腫（しんじゅしゅ）性中耳炎」となり手術しないとひどい場合には顔面神経麻痺（ビートたけしが交通事故でこの顔面神経麻痺になりました）などが起こったりします。

慢性中耳炎では鼓膜に穴があいて音が十分キャッチできなくなったり、耳の奥にばい菌がずっといつづけて耳だれが出たりして難聴が起こります。耳だれがある難聴で気をつなければいけないのは耳だれが続くと耳だれの中のばい菌が聞こえの神経に悪さして難聴が進むことです。耳だれがあるようなら難聴がそれほど気にならなくても早めに耳鼻科を受診してみましょう。