耳鼻科　岡山県岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科　中耳炎専門サイト

「中耳炎は熱が出る」と思われている方もおられますが、熱の出ない中耳炎もあるのです。ここでは中耳炎を耳が痛くなったりする「急性中耳炎」、耳は痛くならないが難聴がおこる「滲出性（しんしゅつせい）中耳炎」、耳だれが出て難聴がおきたりする「慢性中耳炎」という分け方で説明していきます。

まず急性中耳炎ですが、熱が出ることが多いですが、熱よりも先に痛みだけが起こる場合もあります。また注意したいのが小児科で「かぜ薬」ということで抗生物質（こうせいぶっしつ：ばい菌を殺す薬）を飲んでいる場合です。中耳炎を抑えきれない中途半端な薬の効き方で熱も痛みもないけど膿（うみ）が耳の奥にたまって中耳炎が悪化していることもあります。特に２歳以下のおちびさんは熱はないけど鼻水が出ているならば、妙に機嫌が悪い、食欲がない、夜泣きがひどい、元気がないなどにあてはまる状態があれば急性中耳炎がある可能性は十分にあります。

滲出性中耳炎については熱を出すことがありません。ただ、滲出性中耳炎がもともとあって、鼻水のばい菌が悪さして急性中耳炎がそれとは別におこる場合は熱が出たりします。この場合は滲出性中耳炎が急性中耳炎になる訳ではありません。

慢性中耳炎では急にばい菌が悪さしたりすると耳だれが増えて熱も出たりすることがあります。耳が痛くなくても耳だれが増えて熱もあるという場合は慢性中耳炎が悪化しているサインですので、耳鼻科でしっかり耳の中をきれいにしてもらいましょう。