耳鼻科　岡山県岡山市南区のみやはら耳鼻咽喉科　中耳炎専門サイト

みなさん、飛行機の離着陸の時に耳がつまる感じがしたり、耳が痛くなる経験をお持ちかと思います。

これは耳の奥と鼻の奥をつないでいる耳管（じかん）という管が普段開いたり閉じたりして耳の奥の気圧を一定に保っているのですが、この飛行機の離着陸のように急激に気圧が変化すると耳管の働きが追いつかず、耳の奥の気圧を一定に保てなくなることにより起こります。普通は数分から数時間で耳管の働きで耳の奥の気圧が一定になり、耳のつまりや痛みはなくなります。

飛行機に乗る予定がある方は、この耳管の調子が悪くなると、すごく耳が痛くなったりしますので、カゼをひいていたり鼻水がでていたら要注意です。耳管の調子を整えるためにも早めに耳鼻科を受診して鼻の治療をしましょう！

「飛行機に乗ったとき、子供が耳を痛がって大変でした。こういう時、どうしたらいいですか？」こんな質問をお母さん方からよく受けます。これは耳の奥と鼻がつないでいる耳管の調子が悪いとおこることなのです。

お子さんの場合は体の構造上耳の奥の気圧の変化が起こりにくく、また起こっても耳の痛みのため泣くことで簡単に気圧が一定に戻るので、心配される必要はありません。

ただし、カゼをひいたりして鼻の奥の粘膜が腫れて耳管の調子がよくなかったりすると、この気圧の変化が続くので、針で刺されるような激しい耳の痛みがおこります。

これを航空性中耳炎といい、この痛みが数時間から数日続きます。

耳の痛みが続いている場合はカゼをひいたりしていて気圧の変化が長引いている以外にばい菌が悪さをする中耳炎を起こしていることもありますので、飛行機から降りても相変わらず泣きじゃくっていたり、機嫌が悪いようであれば、早めに耳鼻科を受診することをお勧めします。

もし前に使っていた解熱鎮痛剤（熱や痛みをおさえる座薬や粉薬）を持っていれば、とりあえずそれを使って痛みをおさえておいて、受診する方法もあります。